ファッション商品、特にECサイトでは写真が売上を左右すると言っても過言ではありません。
しかし、初めてプロに撮影を依頼するとなると、何から準備すれば良いのか、どんな点に気をつければ良いのか、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「初めてのファッション撮影」を成功させるための準備と、当日に気をつけるべきポイントを分かりやすく解説します。
撮影前に決めておきたい!4つの重要ポイント
魅力的な写真を撮影するためには、カメラマンが撮影を始める前の「準備段階」が非常に重要です。
特に以下の3つのポイントは、撮影をスムーズに進め、期待通りの成果を得るために、事前にしっかりと明確にしておく必要があります。
写真の目的とイメージを明確に
「何のために写真を撮るのか」をはっきりさせましょう。
ECサイトで使用するなら商品の色や形が正確にわかるクリアな写真が求められます。
SNS用であれば、より目を引く、共感を呼ぶような雰囲気の写真が良いかもしれません。
カタログ用であれば、ブランドの世界観を統一した写真が必要になるでしょう。
用途によって最適な写真のテイストや構図は異なります。
ターゲット層とブランドイメージを具体的に
「誰に」「どんな印象を与えたいか」を具体的にします。
20代のトレンドに敏感な女性がターゲットなのか、それとも品質を重視する大人の男性なのかで、写真のスタイルは変わってきます。
また、ブランドが持つイメージ(例:カジュアル、高級、ミニマルなど)を写真で表現することも大切です。
商品を最良の状態に
商品が良い状態でなければ、腕の良いカメラマンでも魅力を最大限に引き出せません。
撮影前に、アイロンをかけてシワ等を丁寧に伸ばしましょう。
小さなシワ一つでも、写真では意外と目立ってしまうものです。
同様に、汚れやホコリ、糸くずなどにも留意しましょう。
もし商品に価格タグやブランドタグ、シールなどが付いている場合は、撮影の妨げにならないよう、可能であれば事前に取り外しておくのが望ましいです。
綺麗な商品を用意することが、良い写真撮影の第一歩です。
カメラマンへの情報共有
スムーズな撮影と期待通りの結果を得るためには、カメラマンとの事前の情報共有が不可欠です。
以下の点を伝えておけるとスムーズです。
- 撮影の目的とターゲット層: (例:ECサイト掲載用、20代女性向けなど)
- 撮影する商品のリスト: 商品名、品番、色展開、サイズ展開など。
- 各商品の特徴やアピールしたいポイント: (例:素材の質感、こだわりのディテール、シルエットの美しさなど)
- 希望するカットの種類とおおよその枚数: (例:各商品、正面全身、背面、生地のアップ、ロゴのアップなど、合計で何カット程度必要か)
- 撮影イメージの参考写真
- 撮影NGな箇所や特に注意してほしい点: (もしあれば。例:この角度からは撮らないでほしい、この部分は必ず写してほしいなど)




いよいよ撮影当日!抑えておきたいポイント
事前の準備が整ったら、いよいよ撮影当日です。
専門的なことはプロのカメラマンに任せるのが基本ですが、依頼者側もいくつかの基本的なポイントを知っておくと、コミュニケーションがスムーズになり、より安心して撮影に臨むことができます。
商品撮影の基本:「置き撮り」と「吊るし撮り」
ファッション商品の撮影方法として代表的なものに「置き撮り」と「吊るし撮り」があります。
置き撮り(平置き撮影)
商品を床や台などの平らな場所に置き、基本的に真上から撮影する方法です。
Tシャツやニット、小物など、商品の形やデザイン、プリントなどを平面的に見せたい場合に適しています。
商品を美しく配置するスタイリングが重要になります。
吊るし撮り
ハンガーに商品を掛けて撮影する方法です。
実際に着用した時のように、自然なドレープ感やシルエットを表現しやすいのが特徴です。
ジャケットやコート、ワンピース、シャツなど、立体感を出したい衣類に向いています。
この際、使用するハンガーのデザインも写真の雰囲気に影響を与えるため、商品に合わせて選びましょう。
モデル撮影の場合:主役はあくまで「商品」
モデルを起用して撮影する場合、モデルの魅力も大切ですが、最も重要なのは「商品」が引き立つことです。
商品が最も魅力的に見え、ターゲット顧客に響くようなポーズや表情、アングルのアイデアがあれば、積極的にカメラマンと相談しましょう。
服のフィット感や素材感が伝わるような写真を目指します。
背景や小物の選び方:シンプルが一番!
背景や小物は、商品を際立たせるための脇役です。
- 背景
商品の色やデザインを邪魔しないよう、無地やごくシンプルなものを選ぶのが基本です。
白やグレー、淡い色の背景は多くの商品に合わせやすいでしょう。 - 小物
商品の世界観を表現したり、使用シーンを想起させたりするために効果的ですが、使いすぎると商品よりも小物が目立ってしまうことがあります。
商品との関連性を考え、あくまでアクセントとして控えめに使用するのがポイントです。
どのような背景や小物が良いか迷った場合は、カメラマンに相談してみるのが良いでしょう。
以上となりますがいかがでしたか。
ファッション撮影は、準備と当日の心構えで、仕上がりが大きく変わります。
他にも撮影するにあたってご不明な点がありましたらお気軽にご相談ください。
出張撮影サービス「PIXTAオンデマンド」では、全国に在籍する約1,000名のカメラマンが、
撮影料・出張費込みの一律料金(1時間22,000円〜)で対応しています。
初めての撮影依頼でも、事前に希望やイメージをしっかりと共有することで、よりスムーズに進行できます。
企業イメージを左右する大切な写真を撮る際は、上記のポイントを参考にして準備を整え、撮影してみてください。
見積やご相談は無料ですので、ぜひお気軽にご連絡ください!